投稿者:TUD
子供の頃からスポーツを見るのは好きだった。
自分は運動嫌いだったにも関わらず、野球、相撲、ラグビーなど、見るのは何でも好きだった。と言っても、田舎育ちなので、全てテレビ観戦ばかりだったのだが。
一番楽しみだったのはオリンピック。しかしそれも、1986年メキシコW杯を見てから変わる。
これ以降、スポーツ観戦の最大の楽しみはW杯となった。そして、日本の2002年W杯招致活動が本格化し始めた1990年代後半からサッカーを生観戦するようになっていく。2002年にW杯で活躍するのはどんな選手だろう?それを確かめたくて、いろんな試合に足を運んだ。
それからは、テレビでのスポーツ観戦は減っていき、女子サッカーなども見に行くようになるのだが、ひょんなことからブラインドサッカーの存在と映像を見る機会に恵まれる。
大いに興味を引かれ、その年のB1日本選手権のボランティアへと参加。仕事の合間合間に観戦してみると、これが面白い!
「それにしてもどんな練習をしているんだろう?」と、不思議に思っていたところに代表合宿の案内があり、早速出かけてみた。
そこで驚いたのは、練習内容よりも、練習終了後、コートを囲む壁を選手たち自身で片付けていたこと。
目の見えない選手も手慣れた様子で壁を1枚ずつバラし、何枚か重ねて目の見える人が前を、目の見えない人が後ろをもってコートの外へと運び出していく。
今から思えば、視覚障害者と晴眼者が協力し合って成り立つ「ブラインドサッカー」というスポーツの、ある意味神髄ともいえるシーンだったのだが、それを見た時は、「せめてあの壁の設営と撤収はこれからも手伝わないとなあ」と漠然と思っていた。
ボランティアでもサポーター的な意識からでもなく、「次にもっと面白い試合を見るには、選手の疲労が少しでも軽減された方がいいはずだから、ちょっとでも手伝わないと」という単純な理屈。それからは、主に代表合宿で壁の設営と撤収を手伝っていくことになる。
そして、わかってきたのは、選手たちは「ブラインドサッカー」という競技を本当に目一杯楽しんでいるということ。
最初はあれだけ大変に見えた壁の設営・撤収も、ブラインドサッカーという競技の一部として受け止め、ワイワイ楽しみながらやっているように感じられる。そして、この「ワイワイ」の部分は参加する人が多いほど(そしてそれが初めての人が多いほど)、大きな声になっている気がするのだった。
ブラインドサッカーは、障害者と健常者が協力して成り立つ、そして、健常者も障害者も同一条件でプレーすることができる珍しいスポーツである。
そうして、混じり合うことで、「健常者|障害者」という壁が取り払われる効果があるが、選手以外の人が交じり合うには「壁」の設営・撤収というのは非常によい機会なんだなと思う。
今年、そのチャンスは、
・関東リーグ最終節:11月21日(日)
・日本代表強化合宿:11月27日(土)〜11月28日(日)
※27日はアジアパラ競技大会壮行会も行われます
もちろん、見るだけでも「壁」が取り払われるのは保証します。(おわり)














