(前回のつづき)
チーム名のインティサールはスーダンの母国語のアラビア語で「勝利」を意味する。
国際大会での勝利を目指し、ギリシアに向かった。
「ヨーロッパ最強のスペインとの対戦はブラインドサッカーを行っていて最もエキサイティングな戦いでした。結果は残念ながら負けてしまいましたが、最高の思い出になっています。」
スペイン戦の先発でプレーしたアブディン選手は得意の左サイドで攻守に渡り奮闘するも、試合後半になり、第2PKから得点を許し、スペインからの勝利は得られなかった。
しかし、最終戦のドイツ代表戦に勝利を収め、アブディン選手の国際大会初勝利がもたらされた。
現在ではNPO法人スーダン障害者教育支援の会の代表として、母国スーダンの視覚障害者の教育支援を行い、点字盤やアラビア語のパソコンの音声ソフトの寄贈も行っている。
「日本に来てブラインドサッカーに出会えた事、点字や音声ソフトで情報が自由に手に入るようになった事に対して感謝しています。
このような経験を大切にして、スーダンの視覚障害を持っている当事者や家族の皆さんにサッカーや学習が出来る環境を作っていきたいと思い、支援を行っています」
アブディン選手の活動が評価され、2008年には日本青年会議所の人間力大賞地球市民財団賞を受賞している。
地道な活動が実り、今年はスーダンで初めての試合も実現するという。アブディン選手の夢でもあるスーダン代表が国際大会へ出場する日も遠くないのかもしれない。
母国スーダンと日本での精力的な活動は続いていく。 (おわり)













