
佐々木選手は、2005年に初めて日本代表に招集される。それからはコンスタントに代表に呼ばれ試合を重ねていった。代表では海外で試合が行われることが多く特別な思いがある。
「海外に試合で行けるというのはやっぱりいいね。好きな競技をして海外に行けるのは誰でもうれしい」
そう語る佐々木選手は、ブラインドサッカーを始めてから大きな目標を持つことができた。バレーや野球では果たせない、好きなサッカーだから持てる目標だった。
「この競技は世界選手権やパラリンピックがある。大きな目標があるから、
モチベーションも上がる。自分に合っている。やるからには上を目指していきたい」
さらに、最終目標をたずねてみると、恥ずかしそうに答えた。
「まぁ……究極的には世界一だよね」
ブラインドサッカーを始めたおかげで楽しみが増え、大きな目標もできた。
新しい仲間も増えていったが、もっとブラインドサッカー人口を増やしたいと語った。
「全国的にブラインドサッカーを普及させるのは協会の仕事だけど、もっと自分の
周りで増やせればなと。恐いとか難しいってイメージを持っている人が多いけど、
おもしろさをうまく伝えられれば……」
チームではムードメーカーな存在でもある彼は、そのキャラクターからは想像
しがたいが大きな野心家である。自身は世界のトップを目指し、さらには普及
もしていこうと努力する。日本でブラインドサッカーを発展させていくためには、
このような選手が必要なのではないだろうか。
最後に、自分にとってブラインドサッカーとは何かと尋ねると、
「……んー。難しいね。でも、生活の一部かな。それと自分を表現すること
ができるものかなあ」
佐々木選手の青写真には、ピッチの上で自分を表現し、世界を獲るという夢が
写し出されていることだろう。今年の12月にはアジア選手権が日本で開催される。
まずはアジア制覇。魅惑のドリブラーは、次なる目標へ向けて止まることはない。
(終わり)













