●デイビット・クラーク選手 BBCインタビュー記事
イングランド代表キャプテンのデイビット・クラーク選手は、前号でも紹介したように、ヨーロッパ選手権の得点王であり日本代表にとって脅威になる存在です。そんな彼が、ヨーロッパ選手権中にイギリスBBC放送のインタビューに応え、現在に至るまでの背景や視覚障害者のスポーツ等についてコメントした記事を日本語に直して掲載します。
■インタビュー記事
「教育現場においては一般児童生徒と一緒に障害を持つ子供を教育するようになっているけど、実際には障害児が普通学級の“お世話”になっている感が否めなく、そこではスポーツをする機会が障害児に利用されていないんだ。我々がやりたいことは、障害児を普通学級に組み入れることや、障害者を就労させる学校に対して視覚障害者は高いレベルでスポーツが出来るということを理解してもらうことにあるんだ。
現在の状況を改善するためにも、視覚障害者は高いレベルでスポーツができるんだというメッセージを我々はそのような場に伝えるべきだと考えているんだ。スポーツを幾つか挙げるのであればトラックフィールドやクリケットやサッカーであり、我々の場合はそれがサッカーであって、出来るだけ多くの選手を誘いたいと思っている」
■南米選手権(コパアメリカ2009)
南米選手権は昨年(09年)11月28日~12月4日に、アルゼンチン・セレードで開催されました。この大会にはアルゼンチンをはじめ、ブラジル、コロンビア、パラグアイ、ペルー、ウルグアイの6ヶ国が出場し、優勝はブラジル、準優勝はアルゼンチン、3位はパラグアイという結果でした。“コウモリ”の愛称で世界のブラサカ界を牽引するアルゼンチンは、決勝戦でブラジルに敗れ、2010年5月15日に開かれたカップ戦(スペイン等も参加)でも同じく決勝でブラジルに惜敗しています。南米の、そして世界のライバル同士として、アルゼンチンは今大会でのリベンジに燃えていることでしょう。
■コロンビアの点取り屋
南米選手権で、7試合8得点と大車輪の活躍で得点王に輝いたコロンビア代表のユアン・パブロ(Parra Juan Pablo)選手。南米選手権におけるこの称号は、他の地域の得点王とはちょっと別の価値があります。なぜなら、一点差で得点王の座を逃していた選手が、ブラジル代表のアルベス・リカルド(Alves Ricardo)選手であったからです。その圧倒的な空間認知能力とテクニックから、「世界No1」の呼び声も高い同選手。彼を抑えて得点王に輝いたパブロ選手の実力は確かなものなのではないでしょうか(実際に見たわけではないのでハッキリとは言えませんが)。日本の前に立ちはだかるのは、ヨーロッパの強豪ばかりではありません・・・!
■決して楽観視できないA組
この特集で、“ある事実”に気付いた方もいらっしゃるかもしれません。日本が戦うA組は、比較的戦いやすいGLと言われています。B組には南米選手権1位のブラジル、ヨーロッパ選手権1位のフランス、アジア選手権1位の中国、さらには2度の優勝経験があるアルゼンチンがひしめいているからです。しかし、実は、A組には「戦いやすい」とは言えない“ある事実”があります。それは、各大陸の選手権での得点王がそれぞれ所属していること。イングランド代表(ヨーロッパ)のデイビット・クラーク選手。韓国代表の(アジア)キム・キュンホ(Kim Kyung Ho)選手。そして、コロンビア代表(南米)のユアン・パブロ選手です。彼らは、チームで「優勝」という結果は残せなかったものの、「得点王」という形でそれぞれの大会に爪痕を残してきました。個の力の前に、日本はどう対応するのか。DFラインの踏ん張りが勝敗を分けることになるかもしれません。とはいえ、サッカーはチームスポーツです。日本のチームワークで個の力なんてはね退けてもらいたいですね!
*この特集はメールマガジンで配信したものに加筆・修正をしたものです













